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台湾企業と取引するなら、お酒文化を知るのはマスト!

日本はようやく秋らしくなってきましたね。

10月10日は台湾の「国慶節(建国記念日)」です。

(ちなみに中国は10月1日)

台湾関係に携わっている方は、

駐日台湾大使館・領事館にあたる「台北駐日経済文化代表処」の国慶節式典に招かれている方や、

台北で行われる式典に参加する方もいらっしゃるかもしれませんね。

今日は台湾人とお酒を飲む際の「お酒文化」の違いについて、

私の視点から紹介したいと思います。

私が20代後半で台湾に転職した時、

台北の日系会社で働いていたのですが、その時営業職だった私は、

台湾人のお客様や協力会社とお酒を飲む機会がたくさんあり、

かなり鍛えられました。笑

​とは書きましたが、基本的に台湾では

「食事をしながら飲む機会」は日本に比べるとぐっと少ないです。

「熱炒(ラーチャオ)店」(台湾風ビアガーデン?)などでは、

ビールを飲みながら食事をしますが、

▲台北市内の「熱炒店」

お酒を飲む場合は、食事の後に次の店(バーなど)に移して

ウイスキーやワインを飲む、という場合が多いです。

​ここでちょっと想像してみてください。

台湾出張に行った際、台湾のお客さんと会食に行くことになりました。

我々が日本人だからか、ビールが出てくるお店です。

その時、どんなふうにお酒を飲みかわしますか?​

日本のお酒の習慣(マナー)と台湾とでは異なることがあります。

今日は「お酒文化の違い・初級編」の2つをご紹介したいと思います!​


まず1つ目は、乾杯についてです。

台湾では「乾杯」この漢字を「カンペイ」と読みますが、

「カンペイ!(乾杯)」と言うとそれは・・・

杯を乾(ほ)す、つまり飲み干しましょうという意味になります。

いわゆるイッキですね。

乾杯する時は「目を合わせて」言うのがマナーです!

​では、イッキしたくない場合の乾杯は・・・

「随意(スイイー)!」と言ってみてください。

お互い好きな量だけ飲みましょう、という意味になります。

台湾人の社長さんなどから

「カンペイ」あるいは日本語で「台湾式乾杯」と言われたら、

飲み干せそうにない場合は笑顔で「随意!(スイイー)」と言ってみると、

「おお! 〇〇さんは中国語が上手ですねえ~」

と笑ってイッキが免除になると思います。笑

余談ですが、【台湾式乾杯(=飲み干す)】で距離を縮めたい場合の

上級テクニックとして、

中国語の「カンペイ」の替わりに、

台湾語で「ほったーら!」と言うのがオススメです。

特に年配の方や、中南部の場合には喜ばれること間違いありません!

通じるコツとしては、照れずに大きな声ではっきりと。

(ドラえもんがポケットから道具を取り出す時の

「ど~こ~で~もドア~」のイメージです!​ 笑)

そして2つ目はお酌について。

円卓などで、瓶ビールをみんなで飲む場合もあります。

日本では相手に手酌させるのは失礼なことで、

相手のコップが空きそうになったらお酒をつぎますよね。

(特に仕事関係の場合)

台湾では、手酌は特に失礼なことではないそうです。

とはいえ接待される場合や台湾に行った際の会食では、

台湾のお客さんがお酒をついでくれることも少なくないですが

(おもてなしの気持ち)、

日本みたく「何が何でもお客様に手酌をさせてはならない!」 という感じはないので,

お互い手酌でやりましょうと言われたら、そのようにして問題ありません。

台湾の取引先や取引先候補のかたと食事をする機会は、

親しくなったり距離が縮まる、

とても貴重な機会ですよね。ぜひ楽しんでください。

今日お伝えしたことも、チャンスがあればぜひ使ってみてくださいね!

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