そう強く思うようになったのは、ある中小企業メーカーの経営者さんのひと言がきっかけでした。

「何年か前に外国から英語のメールが届いたんだけど、英語ができる社員もいないし、貿易なんてわからないし、怪しいんじゃないかと思っているうちにそのままになってしまって。今思うと大きなチャンスを逃したんじゃないかとすごく後悔しているんだ」

それから１年も経たずして、そのメーカーさんは経営が悪化し、倒産してしまいました。倒産後、一度お目にかかったときの社長さんの顔が忘れられません。

また同じころ、台湾人の社長さんからこんな話を聞きました。

「この前東京の展示会に行って、すごく良い商品を作っている小さなメーカーを見つけて名刺交換をしました。取引したくて台湾に戻ってきてから合計3通メールを送ったけど、いまだに返事が来ないんです。すごく良い商品だったのに残念です…」

メールは英語で送ったそうです。

せっかく良い商品があるのに、外国語ができない。輸出の経験がないことが原因で、目の前にあるつながるはずのチャンスが実を結ばない。

そんな悩みを聞くたびに、その状況がすごく悲しくて、日本企業と台湾企業のチャンスを結びつけるお手伝いがしたい！　その気持ちが積み重なり、独立を決意しました。

20年の貿易経験・中国語・交渉力を活かし、質の高い商品を台湾へ届けるお手伝い、台湾での販路拡大をサポートしています。